■ 第7位:私はビジネスパーソンじゃないから関係ありませんよね。
バレットジャーナルはビジネスマン、ビジネスウーマンにだけ必要なツールなどではありません。
バレットジャーナルは使う人が本当に意味のあることに集中するためのツールです。
そこには老若男女だとか、学生、主婦といった立場や職業などはいっさい関係がありません。
誰だって自分の人生の主人公はその本人です。
あなたも、あなたの人生の主人公はあなたなのです。
ですから、あなたが主体的に使うのならば、バレットジャーナルはすべての人に当てはまるツールなんです。
例えば、バレットジャーナルの公式本には、病気の子供をかかえる母親のエピソードが掲載されています。
呼吸困難におちいった息子を助けたのは、母親が救急救命士に渡したバレットジャーナルでした。
そこには息子が服用している薬と1回分の投薬量、専門医とその電話番号、アレルギーの症状、発作の記録などが細かくメモされていました。
またバレットジャーナルの公式本の発売より2年も前に、日本でバレットジャーナルを紹介する本を出版した著者のMarieさんもやはり主婦の方です。
Marieさんは著書の中で
「バレットジャーナルは、使う人の人生を良くしてくれる「相棒」のようなもの。」
だと語っています。
その本は公式本のサブテキストとして、是非オススメしたいです。
もしバレットジャーナルに関して、どうしても1冊だけしか買えない、というのであれば公式本よりもこっちの方がいいかもしれません。
●書籍名:「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル
●著者:Marie
●出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
■ 第6位:専用の手帳を買ったりしないとならないので結局高くつくんでしょ?
これも誤解している人が多いですね。
確かに「バレットジャーナルに最適」などという宣伝文句で販売されている手帳には、そこそこお値段の張るものもあります。
例えば
●ロディア
ゴールブック goalbook A5サイズ ページ番号付 5mmドット方眼ノート
3,080円
●クオバディス
ライフジャーナル LIFE JOURNAL ドット DOTS A5サイズ ページ番号付 5mmドット方眼ノート
2,750円
●ロイヒトトゥルム
LEUCHTTURM1917 バレットジャーナル ミディアム A5
3,850円
などがその代表です。
ですが、本来のバレットジャーナルの考え方は「どんなノートやペンでも簡単に始められる」というものです。
そこには豪華な手帳を使わなければならない、という発想はありません。
高い手帳が流行しているのは、むしろ
「毎日使う物なのだから見た目がカワイイ方がテンションあがるよね!」
とか、
「高い手帳を買ったんだから簡単にやめられなくなるし、モチベーションも上がるよね。」
というユーザー側の声を反映したものだと言えるでしょう。
もしあなたにそうしたこだわりがないのなら、100円ショップで売られているノートや手帳でも十分役に立つと思いますよ。
実際に僕は安いシステム手帳を使っているし、中身のリフィールはほとんど自作していますから。
■ 第5位:バレットジャーナルのルールに疲れて長続きしない気がします。
バレットジャーナルが長続きしない原因というのはいくつか考えられます。
- そもそも活用方法が思いつかない。
- やりたいこととルールがマッチしていない。
- 管理が厳密で手間がかかる。
- 状況が変わってしまい使いづらくなってしまった。
他にもあるかもしれませんが、まあだいたいこんなところではないでしょうか?
ごく簡単ではありますが、それぞれについて僕の考えを書きますね。
そもそも活用方法が思いつかない。
バレットジャーナルは、あなたが「イマ」そして「ココ」に集中するための道具です。
人間はやるべきことを考える時間と、やるべきことを処理する時間は明確に分けた方が効率が良いのです。
したがって簡単なTODOリストから始めてみたらいかがでしょうか?
毎朝、その日のうちに処理しなければならないことを書き出します。
そしてそのタスクにいつやるか、どういう順番でやるかを決めてから行動を開始するのです。
そして一日の終わりには残ったタスクについて考えます。
明日、もしくはある特定の日に処理するのか?
あるいはそれを処理すること自体をやめてしまうのか…?
それを毎日繰り返しているだけでも、僕は立派なバレットジャーナルだと思います。
やりたいこととルールがマッチしていない。
ではルールなんか無視して変えちゃいましょう。
確かに、バレットジャーナルにはたくさんのルールやテクニックがありますが、それはあなたじゃない人が考えたルールです。
バレットジャーナルを実際に使うのはあなたです。
あなたが使いやすいルールに変えちゃいましょう!
バレットジャーナルには、そうしたおきて破りを受け入れるだけの懐の深さがあると僕は考えています。
実際に僕もバレットジャーナルの「コアコレクション」とよばれる主要な4つの書式を使っていません。
状況が変わってしまい使いづらくなってしまった。
これはバレットジャーナルを最初に設計した時と、あなたの現在の状況が変わってしまったということでしょう。
こういうことはよくあることです。
バレットジャーナルの内容というのは、あなたの現在の状態に最も最適化されるように、むしろ積極的に変化させるべきだと思います。
そのために「リフレクション」という儀式を通じて、手帳に残すべき内容を吟味するのですから。
ちなみに僕は一番最初にバレットジャーナルというものの存在を知った時に、ひとつだけ気がかりなことがありました。
それは、最初に設計で間違うと、まるまる一冊作り直さなければいけなくなる、というものでした。
実は僕は昔から極端に失敗を恐れる性格でした。
バレットジャーナルを使い始めた後に、このページとこのページを入れ替えたい、とか、新しいコレクションを追加したい、というような、イレギュラーなことが発生して後悔するようなことになるのが嫌だったんです。
僕はこの問題をA5サイズのシステム手帳(しかもお安い)を使うことで解決しました。
システム手帳であればバインダーの仕組みになっているのでリフィルの交換が簡単にできるからです。
もしもあなたが僕と同じように固定式の手帳を使うことにとても抵抗を感じているなら、システム手帳やバインダーの活用を検討してください。
バレットジャーナルとして推奨している方法ではありませんが、心理的な負担が減ってぐっと始めやすくなると思いますよ?
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次のページでは第4位から第2位までを発表しています。
あなたがもしバレットジャーナルに対して批判的なお立場でしたら、是非読んで欲しいです。