■ 第1位:バレットジャーナルって、ようするに手帳を使って時間を上手に管理することですよね?
はい。
もちろんその理解で正解なんですが、ただし本質的ではありません。
僕はまさにこの理解が最もバレットジャーナルの本質を誤解していると感じています。
この部分を正しく理解できなければ、バレットジャーナルも過去に考案された手帳術となんら変わらないと言ってしまって良いと思います。
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そもそも僕が「バレットジャーナルは優れているな」と感じるのは、以下のような特徴があるからです。
- どこにでもあるような手帳やノートで始めることができる。
- 手書きで行うのでノートとペンがあれば済む。
- 必要最低限の情報だけをメモできるように考えられたルールになっている。
- 「イマ」「ココ」だけに集中できるため迷いが生まれないツールである。
- 計画したものを実践し、結果を振り返れる。つまりPDCAになっている。
こうした優れた特徴が体系的に整理されているからこそ、バレットジャーナルは「世界最強の手帳術」という称号を手に入れることができたのでしょう。
ただし、これらの手法はいずれもバレットジャーナルの表面的な外皮でしかないと思います。
この部分が目立ってしまうからバレットジャーナルは単なる手帳術や時間管理術に見えてしまうのだと思います。
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バレットジャーナルにタスクを書き出そうとすると、自分のキャパを越えてしまうことがあります。
そうなると、これはもうタスクに優先順位をつけて、低いものから捨てていかないとならないわけですね。
その時、自分の中に明確なルールがないと、断捨離はいっこうに進みません。
だって、どれも大切なことに思えて捨てられないからです。
毎回その時になって、うーんうーんどうしよう、って迷っていたら時間がいくらあっても足りないのです。
だからこの問題は、事前に判断基準を決めておかないと解決しない問題なのです。
迷ったときは自分が決めた判断基準に照らし合わせて機械的に処理するしかないのです。
ちなみにバレットジャーナルでは、その判断基準は明確です。
それは「自分にとって重要か?自分の人生に価値を加えるか?」で判断します。
つまり「判断基準」を作るということは、「あなたの価値観の洗い出し」であり「あなたがどう生きるかの模索」であり、「あなたにとっての自分探しの旅」なのです。
いかがですか。なんとも哲学的ではありませんか!
そういうわけでバレットジャーナルを単なる手帳術や時間管理術と捉えてはいけません。
これは思考術であり、人生哲学であり、自分探しの旅なのだと理解しましょう。
※もしよかったら以下のエントリもご覧ください。僕がこの考えに至った経緯が詳しく説明されれていますので。
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参考あなたのバレットジャーナルは「間違っている!」と叫びたい。
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■ まとめ
僕があなたに伝えたいのは、バレットジャーナルというのは本来とても自由なものだ、ということです。
大事なことはバレットジャーナルのコアになる「考え方」の方で、書式うんぬんは実はあまり重要じゃないよ、というのが僕の意見です。
バレットジャーナルを使うことは、あくまで「手段」であって、「目的」でありませんよね。
実際に考案者のライダー・キャロルさんだって、著書の中で
『あなたのバレットジャーナルは、あなたの要求に応じて変化する。』
書籍:バレットジャーナル 人生を変えるノート術
『まず独自のコレクションをデザインし、カスタマイズするやり方を覚えていこう。』
と言っています。
もしあなたがバレットジャーナルのことを誤解していたり、本質を理解しないまま自分には必要のないものだと感じてしまっているのだとしたら、それはもったいないことだと思います。
ぜひあなたの人生を変えるちからを秘めている、このバレットジャーナルというものにトライしてみませんか。
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さて、今回の僕の話はこれでおしまいです。
もしよかったらまた遊びにきてくださいね。
僕は今日も地球の片隅で目立たない戦いをしています。
それではごめんください。