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人類数千年の論争がついに決着か?「理想の人生」の正体とは

美しい仮面をつけた人物の写真
Руслан Кальницкийによる写真

世界の皆さん、こんにちは。

あるいは、こんばんは。

どうも、谷崎 元です。

僕は極東の日本という島国から、今回も悩める同志に向けてメッセージを送っています。

※このブログサイトではアフィリエイト広告を利用している箇所があります。

・・・

さて、僕はこれまでのエントリーを通じて、少しずつ言い方を変えてはいますが、何度も同じことを言っています。

それをまとめると

01.「成功(サクセス)」の先に「幸福(ハピネス)」が存在するとは限らない。

02.「サクセス」せずに「ハピネス」になることは可能だ。しかし「ハピネス」を維持するためにはある程度の「サクセス」は必要だ。

03.つまりあなたの人生において「サクセス」と「ハピネス」は両方必要であり、双方のバランスが取れた状態のことを「理想の人生」と言う。

04.それゆえに「サクセス」と「ハピネス」はあなたが目指すべき目的ではなく、「理想の人生」に至るための手段に過ぎない。

と、なります。

成功した人物の二つの未来(幸福と不幸)

■ しょせん「理想の人生」なんて後付けで言い出したこと

一般論ですが、多くの人は「サクセス」と「ハピネス」を達成すべき人生の「目標」あるいは「目的」と捉えています。

しかし僕はそれらを「手段」ととらえることで、その「手段」を使って実現するもの、つまり「目的」としての「理想の人生」という概念を生み出しました。

ちょっと小難しい言い方になってしまいましたが、要するに

『あなたが目指すべきなのは「サクセス」や「ハピネス」ではなく、もっと大きな概念が別にあるんだよ』

ということを後付けで言い出したことになります。

従って、現時点では「理想の人生」とは何か?

ということを、あなたにしっかりと明示できた訳ではありませんでした。

そこで今回は「理想の人生」とは何か?

について、深掘りしたいと思います。

■ ストレートな欲望があなたを前進させる

「理想の人生」の正体を明かす前に、知っておいて欲しい考え方があります。

それは「サクセス」と「ハピネス」というパラメーターを「前進」あるいは「上昇」させるための推進力とそのエネルギーについてです。

この場合、推進力となるのは間違いなく「サクセスしたい」とか「ハピネスになりたい」という意欲そのものです。

ちなみに「サクセス」や「ハピネス」は、人によって定義が異なります。

ですが、多くの人が想像するのはたいていの場合、以下のようなものでしょう。

「サクセス」
 ・お金
 ・モノ
 ・地位
 ・名誉

「ハピネス」
 ・安心
 ・安全
 ・健康
 ・自由
 ・人間関係

多くの人が想像する「サクセス」と「ハピネス」の紹介

つまり「サクセス」ならば「金が欲しい!」「金持ちになりたい!」という欲望が、

「ハピネス」ならば「安心したい!」や「自由でありたい!」という願いが、

あなたをそれらに駆り立てるのです。

■ あなたが「理想の人生」を目指すには、「四大活動資源」が必要不可欠

加えて、そうした意欲を持ち続けるために必要となるのが、人生における「四大活動資源」です。

「四大活動資源」というのは僕の造語ですが、それは以下の4つを指します。

 01.時間
 02.お金
 03.健康
 04.意欲

もしもこの「四大活動資源」が尽きてしまうと、あなたはもう「理想の人生」を目指す活動を行えなくなってしまいます。

人生における四大活動資源の図

考えてもみてください。まず、そもそも「時間」がなければ、あなたは何もできません。

次に「お金」が無ければ活動のステージやその規模が限られてしまいます。

そして「健康」でなければ、あなたの行動は制限されてしまうでしょう。

最後にあなたが「健康」であり、ある程度の「時間」と「お金」が自由になる状況だとしても、肝心の「意欲」が無ければ状況は前に進みません。

つまりあなたが「理想の人生」を目指すためには、この「四大活動資源」が必要不可欠という訳です。

■ ついに明かされる「理想の人生」の正体とは?

ようやくあなたの人生に必要な「四大活動資源」について説明することができましたね。

なので本題にズバリ切り込みます。

実はこの「四大活動資源」こそが、「理想の人生」の正体だったのです!(な、なんだってー!?)

・・・

どういうことか、詳しく説明させてください。

「理想の人生」というのは、とても曖昧な言葉です。

どうしてかというと、それを具体的に表現することがとても難しいからです。

なぜならば、「理想の人生」というものは人によって定義がまちまちだからです。

つまり、その人にとっての「理想の人生」とは、あくまでその人にとっての「理想の人生」であり、人の数だけ「理想の人生」が存在することになるのです。

だからこれが「理想の人生」である、と言葉にすることができません。

しかし、それでもなお「理想の人生」というものを、より鮮明にしなければ、自分が人生において何を目指せばよいか分かりませんよね。

そこで僕は「理想の人生」をどうにか定義しようとして思索を重ね、ようやく別の言葉に言い換えることができるようになりました。

僕の定義は以下の通りです。

「理想の人生」とは「四大活動資源」が満たされた状態である。

■ 今あなたに必要なのは絶対的な権力ではなく「ゆとり」です。

この定義を少し補足説明します。

「四大活動資源」とは、具体的に以下の4つを指します。

 01.時間
 02.お金
 03.健康
 04.意欲

それらが満たされた状態というのは、いくら使っても枯渇しないだけの十分な量を確保できているか、あるいは必要だと思ったときに、すぐに取り出せる状態を言います。

少なくとも現時点の僕はそのように解釈しています。

・・・

例えば「時間」は貯蓄できません。

だから自分が必要だと感じた際に、すぐに十分な時間を確保することができる状態をキープしておくことが重要だと考えてください。

仮に、あなたが会社員であったとしても、「旅行に行きたいな」と思い立ったら、いつでも旅行に出発できる状態と言えば分かりやすいでしょうか?

もちろん一緒に働く仲間に迷惑をかけないように、最低限の調整や妥協は必要でしょう。

僕が言いたいのは「あなたには王様のような絶対的な権力が必要だ」ということではなく、現在の地位でありながら、時間をコントロールできるようになりましょう、と言っているのです。

残念ながら時間を自由にコントロールすることができないのならば、あなたはただただあわただしく時間が過ぎてゆくのを眺めるしかありません。

それは決して「理想の人生」と呼べるようなシロモノではありませんよね。

だからここで僕が必要だと言っているのは「絶対的な権力」のような、あなたが到底手に入れることが難しいレベルの話ではなく、現在のあなたのレベルに応じてコントロールできる程度の時間的なゆとり、くらいのニュアンスだと思ってください。

■ 「FIRE」の流行もある意味必然だったのではないか?

次に「お金」についてですが、ここでも僕が言いたいのは「莫大な財産を手に入れよう!」という達成不可能な目標ではありません。

あなたが日常生活を送る上で必要となる出費が、あなたの収入を超えないこと、という程度のささやかなものです。

もちろん不必要な浪費は慎むべきですが、人間に感情がある限り、僕は計画的であり、かつ身の丈に合った贅沢であれば許されるべきという立場です。

つまりひとことで言い表せば、「経済的不安から開放された状態」となるでしょうか。

僕のこの見解は、最近言われている「FIRE(*)」の考え方に近いとも言えるかもしれませんね。

メモ

「FIRE」

「FIRE」とは、「Financial Independence, Retire Early」の頭文字をとったもので、経済的独立と早期リタイアを目標とするライフスタイルを啓蒙するムーブメントのこと。

事前に用意した生活費25年分の貯蓄を投資元本として運用し、インフレ調整後の利回りを4%以上に維持する。

そうすればリタイア後の生活費を投資元本の4%以内に収めれば、理論上は資産が目減りすることなく暮らしていけるとする考え方。

個人個人の「理想の人生」の定義が異なる以上、経済的な成功の定義を具体的な資産額などに設定することに意味がありません。

みんなそれが分かってきたんだと思います。

そういう意味で「FIRE」の流行というもある意味必然だったのではないでしょうか?

■ 究極の健康とは、あなたが「上機嫌」でいられること。

三番目の活動資源は「健康」です。

たとえ「時間」と「お金」が十分にあったとしても、あなたが「健康」でなければその行動は制限されてしまいます。

僕は「健康」であることこそが、すべての活動の源であると考えています。

したがってあなたも健康面において、理想の状態でいることが必要です。

もちろんあなたの身体に重度の障がいがあったり、ベッドから離れられないような病気の場合は例外として除外させてください。

しかし、たとえそのような状態であったとしても、なるべくコンディションを最適な状態に保つことは重要です。

最大の秘訣はあなたが常に「上機嫌」でいられることではないでしょうか。

もしかすると「四大活動資源」の中で最もコントロールが難しいのがこの「健康」かもしれません。

正しい知識を学ばなければ決して「健康」にはなれません。

しかし反面、正しい知識学び、実践したから言って必ず「健康」になれる訳でもありません。

障がいや体質はガチャ(運)の要素が強すぎます。

まあ、それでも僕らは学び続け、「健康」を維持する活動を通じて常に「上機嫌」でいられる自分を目指さなくてはいけない訳ですが…。

■ 「意欲」がなければ、あなたの人生が未来に向かって進むことはない。

活動資源の最後は「意欲」です。

あなたが高いモチベーションを維持するために必要なことは様々あります。

これまでに説明した3つの活動資源もある意味、「意欲」の源泉です。

また、あなたの人格形成も重要な要素です。

どのような家庭環境で育ち、何を学び、現在どのように社会に関わっているかによってあなたの人格形成のありかたも変わってくるでしょう。

そして何より周囲の人たちとどのようなかかわり方をしているのか、あるいはあなたが演じている役割がどのようなものであるかについても、あなたの「意欲」がどのように育つかに大きく影響を与えます。

もしあなたに十分な「意欲」がなければ、あなたの人生が未来に向かって進むことはありません。

現在に囚われたまま、その生涯を閉じることになるでしょう。

僕は最初に

「理想の人生」とは「四大活動資源」が満たされた状態である。

と定義しましたが、「満たされた状態」の具体的な内容(レベル?)はあなたにしか決めることができません。

それを決めるのはまさにあなたの「意欲」そのものであるとも言えるでしょう。

■ まとめ

今回僕がお伝えしたかったことを改めて3つにまとめます。

01.「サクセスしたい」とか「ハピネスになりたい」というストレートな欲望があなたを前進させる。

02.その欲望を持ち続けるために必要となるのが、人生における「四大活動資源」である。

03.実はこの「時間、お金、健康、意欲」の4つからなる「四大活動資源」こそが「理想の人生」の正体だった。

・・・

とりあえず今回の僕の話はこれでおしまいです。

でも、まだ僕の話は始まったばかりです。

このブログを通じてあなたが現在の「イケてない自分」と、理想として思い描いている「イケている自分」とのギャップを埋めるヒントをお伝えできたらいいなと思います。

もしよかったらまた遊びにきてください。

僕は今日も地球の片隅で、目立たない戦いをしています。

それではごめんください。

メモ

【続きの記事を読む】
#0015│『幸せとお金の経済学』による「サクセス」と「ハピネス」

僕が考察した「理想の人生」における「サクセス」と「ハピネス」の関係性や構造を説明するのに、ぴったりの理論に出くわした。それはアメリカ人経済学者のロバート・H・フランクが『幸せとお金の経済学』で提唱した「地位財」と「非地位財」という考え方だ。

⇒ https://www.hajimetanizaki.com/content/what-is-life-15/

【ひとつ前の記事を読む】
#0013│「理想の人生」に向かうためのガソリンになる4つの資源とは?

「理想の人生」に向かうルートは「階段状」なので「前に進む力」と「上に登る力」が必要です。「前に進む力」は「サクセス」を目指し、「上に登る力」は「ハピネス」に向かいます。今回はその推進力のガソリンになる「活動資源」について説明します。

⇒ https://www.hajimetanizaki.com/content/what-is-life-13/

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シリーズ:凡人おじさんのウケウリ幸福論
⇒ https://www.hajimetanizaki.com/content/series-successhappiness/

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