解説(テキストコメンタリー)

■第参楽章│ドレッドノート

○タイトルについて

 このタイトルですが、元ネタは「オレンジノート」ですが、「○○ノート」という言葉が「ドレッドノート」しか思いつかなかったんです(笑)

 ちなみにこの「ドレッドノート」というのは1906年12月に就役したイギリス海軍の戦艦の名前です。

 名称を略して「ド級艦(弩級艦)」とも呼ばれ、「超ド級(超弩級)」という表現の由来にもなった戦艦です。

○「青き丘の国はもともと『静かなる岡の国』といった。しかし国名に『争』の字があることが縁起が悪いと告げられ、青い岡の国となり、現在は青き丘の国と表記するようになった。」

 夏菜子ちゃんの故郷である静岡県を匂わせつつ、あかりんをイメージさせるため、「青」に関連する名前にしたかったんです。

 なので自分としてはうまくこじつけ出来たなと思っています。

○「これはね、わたしがおばあさんから教わった踊りで、キビキビとした動作を心がけることがポイントのダンスだから、略して『キビダンス』って呼んでるの」

 ももたろうといえば「きびだんご」なんですが、僕としては「モノ」をあげるからそのかわり家来になれ、という構図がももクロちゃんたちに相応しくないなって思っていて、その設定をどうするかずっと悩んでいました。

 なるべく「きびだんご」に近い音で検討した結果、「きびだんす」はどうだろうと思いつきました。

 ダンスパフォーマンスに共感して仲間になる、なら無理もないかなと思って採用しました。

○「もし君たちが進むべき道に迷った時、わたしは必ず現れるから。」

 ももクロちゃんのライブではサプライズで松崎しげるさんが登場して「愛のメモリー」を熱唱するというのがお決まりのギミックですね。

 大抵の場合、次回のライブ会場をメンバーに伝えるという役割なのですが、本編の中でも同じような役回りになっていただきました。

 やはりこうした狂言回し的キャラクターがいると、色々な説明をいっきに端折ることが出来るので便利ですね。

 ちなみに「#A55A4A」というのは松崎しげるさんの肌の色をRGB値で表した際の数値なんだそうです。

○「そこに書かれていたももたろうの似顔絵が笑っちゃうくらい微妙なの。」

 元ネタは「ワンピース」でサンジの手配書の顔写真が下手くそなイラストだったというヤツです。

 サンジが賞金首になって写真を撮られた際に、レンズカバーが付いたままになっていたため、撮影に失敗した海軍側が記憶を頼りに似顔絵を作成して手配書に使用したというエピソードです。

○「去年のクリスマス会でトナカイの役をやったんけど、その時も「~シカ」って。」

 これはももクリ2013~美しき極寒の世界~のライブ中に放映されたアニメ・ももクロ劇場「夏菜子サンタのデビュー戦」のことを指しています。

 当初はメンバーそれぞれのセリフの語尾にイヌ、サル、キジの特徴を付けようと思ったんですけど、なんか途中で辛くなってきたので止めたという経緯があります。

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