解説(テキストコメンタリー)

■第四楽章│黒い終末

○タイトルについて

 元ネタはもちろん「黒い週末」です。
 なんか一周回って帰ってきた感じですねw

○ドラムロールについて

 皆さん的にはドラムロールって、文字で書くとどうなります?

 僕は当初
 「ドロドロドロドロドロ~」
 って記載したんですけど、どうもおどろおどろしいというか、気持ち悪い感じになってしまったので
 「ジャカジャカジャカ~」
 に変更したんです。

 されに今作ではそれを
 「ドゥルルルルルルルルルルルル~」
 に変更しました。

 今でも何が正解なのかわかりません。

○「そんなことでみんなを笑顔にできますか、この軟弱者ッ!」

 ファーストガンダムの中でもなかなかの知名度を誇る名ゼリフのパクリです。

 この第四楽章の最後で「紫電の魔女」の正体がれにちゃんであるということが明かされますが、紫電といえば紫電改。紫電改といえはカイ・シデン。

 ということでビンタされるのはお約束なのです。

○魔法の詠唱について

 「…暗黒のブラックホールよ…、『紫電の魔女』の名において汝に命ずる…。古の盟約に基づき、暗き天より雷の精霊を遣わし、我が敵を灰塵と化せ…。愛を×5。哦。猛烈…」

 僕の中で「魔法」といってまっ先に思い出されるのは1980年代後半から週刊少年ジャンプで連載されていた『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』というマンガなんですよ。

 2014年現在でもウルトラジャンプで不定期連載中と聞いて驚いておりますが、とにかくこの魔法詠唱シーンは「BASTARD!!」を思い浮かべながら書きました。

○「こうして、ももたろうに初めて新しい仲間が加わった――――。」

 この第四楽章を書き終わった時点でようやく自分の中でテンプレートが完成した気がします。

 それにしても仲間が集まってきて、最終的にひとつの目的に向かって邁進するストーリーってなんでこんなにワクワクするんでしょうか?

 (本作が面白いかどうかは別として)黒澤明監督の『七人の侍』だってクライマックスの戦闘シーンよりも前半の侍集めのくだりの方が面白い気がするんですが…。

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